身長が伸びない事を悩んでいる方、また子供の身長が低く悩んでいる方…
家庭内にタバコはありませんか?
成長の阻害の原因の1つに、タバコがなってしまっているかもしれません。
目次
実際にタバコが成長を妨げるのか
実際にこんな結果が出ています。
両親がタバコを吸う家庭の子供と、両親ともにタバコを吸わない家庭の子供の身長を比べた時に、吸わない家庭の子の方が平均で3cmほど高い事が分かりました。
平均で3cmなので、両親の吸う量、子供の体質によって影響の出方も違うのでその差はもっと大きく出る場合もあります。
では、タバコの何が悪いのか
タバコには「タール」「ニコチン」「一酸化炭素」が含まれていて、これらが成長を妨げてしまうのです。
一酸化炭素炭素が体内に入ると血液中の赤血球とる結びつき、体の隅々まで行き、酸素が行き渡らなくなってしまい、酸素が必要な細胞分裂ができなくなってしまうのですよ。
また、タバコの有害物質は老化現象ももたらします。
活性酸素を発生させて、大量のビタミンCを消費してしまうのです。
ビタミンCは、軟骨に必要なコラーゲンを作るものなので、軟骨の生成を妨げられていまい、骨を成長しにくくさせてしまうのですね。
医学的にもタバコの害は明らかであり、成長の阻害は明らかです。
子供は自分ではタバコを吸えないので、受動喫煙でタバコを体内に入れてしまいます。
知らず知らずのうちに、タバコの被害を受けてしまうということを忘れずにいましょう。
胎児への影響も!
稀なケースではありますが、胎児が影響を受けてしまうこともあります。
妊娠中、妊婦が受動喫煙してしまう事で知らないうちに、胎児がニコチン中毒に陥ってしまう事もあります。
そしてそのまま生まれてきた胎児は、ニコチン切れの禁断症状を起こしたと言う報告もあるのです。
何も知らない胎児が生まれる前から、身長が伸びにくい要素を持って生まれてきてしまうのです。
母乳育児にも注意が必要!
妊娠中の喫煙は止める事ができたのに、赤ちゃんが生まれてから喫煙を再開してしまう人もいるでしょう。
「赤ちゃんが寝ている合間に換気扇の下で吸っても大丈夫だよね」なんて思っていると、後から大変です。
産後の喫煙は、母乳育児にも影響を与えます。
お母さんの血中にあるニコチンが母乳を通して、赤ちゃんに行き渡ってしまう事になるのです。
乳児期に受けたニコチンの影響が、成長期の身長の伸びを鈍らせてしまうという事実は、親の責任のなにものでもありません。
喫煙後も数時間息に残るニコチン
喫煙後も数時間は、息の中にニコチンが残ります。
親がタバコを吸った後も子供に密に接する事で、吐く息から子供がニコチンを吸ってしまう事になるでしょう。
タバコを吸い終わったから良いというわけではなく、喫煙後の吐く息や手指についたニコチンが数時間は潜んでいることを注意しましょう。
ほんの少しだけのはずの喫煙が、実はなかなか体の外に排出できていないのが現状なのです。
成長期真っ最中の喫煙飲酒には注意が必要!
タバコのニコチンをはじめとする有害物質も、お子さんの身長に影響をもたらしますが、他にも気をつけなければならないのが飲酒です。
飲酒はタバコ同様、20歳を過ぎなければ飲用することはできませんが、高校生くらいになると、こっそり試しだすお子さんもチラホラいることでしょう。
最初は興味本位や、カッコをつけたいという心理から始めてしまう喫煙や飲酒。
そのことが、身長の伸びを緩やかにしてしまうリスクは必ずあることを認識しましょう。
喫煙は、体の血管を収縮させたりする事で成長にかかわる細胞の発達を遅らせます。
一方で、飲酒は解毒作用のある肝臓の働きを阻害して、成長に纏わる栄養吸収を妨げてしまう事もあるでしょう。
せっかく高身長の家系でも!タバコで可能性を失う事も!?
実際に、両親や祖父母は背の高い恵まれた家系という人もいるでしょう。
全てとはいえませんが、身長は遺伝の影響も受けます。
せっかく背の高い家系に誕生し、背が高くなる可能性が高かったのに、成長期に吸ってしまったタバコや受動喫煙などによって、その可能性を抑制させてしまうと残念な結果になります。
「背の高い家系だから、黙っていても子供は身長が高くなるだろう」と高を括っているのは間違いなのです。
受動喫煙防止に努めるのが親の役目!
子供の身長の伸びを阻害しないためにも、親ができる事は受動喫煙防止に努める事です。
また、子供が成長する過程で興味本位でタバコを吸うと、身長の伸びが緩くなってしまうという事もしっかり伝えていくべきでしょう。
まずは、成長期のお子さんがいるご家庭において、喫煙している親がいれば以下のような事を参考に禁煙をスタートさせてください。
もちろん依存性の高い喫煙ですから、すぐには実現できずに苦労する事もあるでしょう。
隔離した場所での喫煙
国内自体が禁煙ブームとなった今、ほとんどの飲食店や公共の場で禁煙ブースが設けられています。
今まで茶の間で堂々とタバコを吸っていた親は、換気扇の下や庭先などの隔離スペースで吸う事が大切です。
もちろん、本数は日々減らしていきながら最終的には完全な禁煙を意識しましょう。
喫煙後の手洗いうがい
喫煙後、数時間の間は息の中にニコチンが含まれています。
また、吸った手指にもニコチンが付着している事も否めません。
このようなニコチンが体の中に残っている状態で、成長期のお子さんに接すれば、やはり身長の伸びを阻害する要因になります。
その都度うがいをしたり、手洗いをしたりと喫煙後のケアも大切です。
禁煙グッズを使うなどする
最近は禁煙ブームもあってか、様々な禁煙グッズも販売されています。
まずは、自分が手の届く簡易的な禁煙グッズからスタートしましょう。
それでも禁煙しきれない場合ならば、総合病院などで設置されている“禁煙外来”など医療の力に頼る事も考えましょう。
これも、成長期のお子さんのためだという事を自分に言い聞かせて取り組みましょう。
成長ホルモンを促進してあげよう!
もしかしてタバコが原因かも…と思った方はまずタバコをやめましょう。
少なくとも、お子さんの周りからはタバコをなくす方が良いです。
もし、もう影響を受けて身長が伸びにくくなっているかもと感じたら「アルギニン」の摂取をオススメします。
アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促してくれる栄養素なので、成長しにくくなっている体質にそっと後押ししてくれるかもしれません。
アルギニンは普通の食事から1日の量を摂取するのは難しいので、あくまで補助としてサプリメントで摂取するのも良いでしょう。
もちろん、基本はバランスの取れた食事からという事を心がけて下さいね。
まとめ
タバコがもたらす、子供の成長への影響について説明しました。
百害あって一利なし、タバコは子供や妊婦、それ以外の人へも大きな被害を出してしまいます。
もちろん吸っている本人にも良くありません。
子供は成熟した大人よりも、ニコチンなどの悪影響を受けやすくなるものです。
乳児期に受けた有害物質が、今後お子さんの身長の伸びに影響しないように、親はタバコなどの有害物質をむやみに扱わない事が大切なのです。
また、受動喫煙だけでなく、お子さんが興味本位で早いうちから喫煙してしまう事があれば、やめさせなければなりません。
この機会にタバコについて考えてみてみましょう。
それと同時に、アルギニンなどの成長を促すサプリメントにも目を向けてみましょう。